OLマキがナチュラル化粧品を開発して売るまで

普通のOLがナチュラル系クレンジングを開発していくブログ

最終的な打ち合わせで化粧品OEM会社に行った話<原料中身と価格編>🍀

 

 

化粧品開発をしているマキです☆

 

令和もよろしくお願い致します。

テレビで見ると平成が終わるときは年越しみたいな雰囲気でしたね(^^;

私は平成から令和になる瞬間には既に寝てましたが。。

クレンジングジェルの処方が決まったところで、2月某日に(大分前ですが・・・)化粧品OEM会社で最終的な打ち合わせで中身を確認したり話を詰めることになりました。

とても綺麗な会社です。

OEM会社のエントランス写真

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 中はこんな感じです(^^)美容の本がいっぱいです。裏にはいろいろな化粧品が置いてあり、容器をどんなのにするか参考にできます。

ここは打ち合わせスペースとして使われているようですが、契約後は契約した会社は確か調べものなどで使ってもいいとのこと(※現在は分かりません)

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クレンジングジェル原料中身について

まずは、中身について変更した点を纏めて確認しました。

①ジェルの固さは変更なし

私が最初に思ったのは、元々のOEM会社より提案があったジェルは固かったのでもう少し柔らかいものにしたかった。

 それは、私が今まで固めのジェルクレンジングを使ったことがなかったのと、出来ればポンプ式で販売したかったからです。固めのジェルだとポンプ式ではなく、チューブ式になってしまうため、ポンプの方が種類が多く、プッシュで簡単にメイクオフ出来るかなと考えたからです。

 けれど、肌に優しい構造の元々のジェルの固さを変えてしまうと、ジェルが柔らかく変化してメイクと馴染むタイミングが分かりづらくなってしまう。私も何度が固めのジェルを使っているうちに、その柔らかくなるタイミングでメイク落としのタイミングが分かるし固めのジェルを気に入ったからからです。

②スクラブ成分(マンナン)を入れる。

元々のジェルにはスクラブ成分は入っていなかったけれど、マンナン(蒟蒻成分で汚れを取る)を入れました。

 

③スクラブ成分(マンナン)の量を調整

最初は多くマンナンが入っていたため、肌の弱い人にとっては刺激となってしまうものでした。それを減らすことで肌に刺激にならないようにしました。

 

 

④保湿感残る様な仕様に変更

洗い上がりが潤いを感じられ、乾燥しないように、最初の仕様より保湿感が残る仕様に変更してもらいました。

 

⑤香りづけ

ラベンダー+爽やか系の香りをプラス。

 

⑥企画原料を入れてもらう

詳細はここではまだ言えないのもあり控えますが、炎症を抑えて肌を柔らかくするのを促す成分や、はりに繋がる成分、抗酸化作用が期待できる成分など自分で選択したものを入れてもらいました。

 

防腐剤について

他に中身の変更点ではないですが、良く、勘違いされている方が多いパラベンやフェノキシタールの説明を頂きました。

パラベンはNG成分としてお伝えしていたため、結果として入れてもらっていません。

パラベンに対して、とても悪いイメージを持っている方も多いと思いますが、微生物の増殖を防ぐ安全性の高い防腐剤です。配合量をきちんとしていれば問題ないようですが、イメージ先行で嫌がる方も多いため、多くの化粧品には「パラベンフリー」としているものも多いです。「パラベン」というだけで拒否反応を示されては嫌なのでNG成分にしました。

パラベン参考:資生堂 美容成分辞典http://Cookingschool.jp)

防腐剤は入れないと安定性・安全性・正しい品質が保たれないため、パラベンの代わりにフェノキシエタノールを入れてもらいました。

 

価格について

 最初の大体の見積金額は分かっているのですが、今回改良して上に書いたようにいろいろ追加してもらったり、肌に優しいジェルを選んでいるので想定以上の金額になりそうでした(^^;

 予算はこれから立ち上げる者にとってはとても大切なので、いろいろなOEM会社でまず、最低ロットと大体の金額を確認してはいるのです。ですが、最終的な金額は作り上げていかないと出ないのです。原料だけでなく、容器、箱代、それ以外にも最初は容器の版代など初期費用がかかります。

 また、容器や箱代は進めていかないと最終的な金額はまだ分からないため、今の想定金額より超えてくる可能性もあります。

 

 化粧品は大体販促ルートによって原価を〇%に抑えるという基本みたいな基準があるのですが、直販(卸を挟まないため、他の販売ルートより少し原価を高くしても、利益を保つことが出来る)だとしても、最初に考えていた〇%は少し超えてしまいそうなのです。

 ここで、私がうーんと渋い顔をして予算がとぶつぶつ言っていると、OEM会社の方も追加分の金額説明が漏れていたことは謝って頂いたのですが、いろいろと試作をして追加したりいいものを作るのに協力しただけに、若干怒っているのか気まずい雰囲気に(^^;

 そこで、容量を1個150ℊ~170ℊで考えていましたが、120ℊ~130ℊで算出してもらいました。

(メモ書き横:一番上はℊ、次にロット数、縦:上からバルク(原料のこと)、容器、化粧箱)

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これでも当初考えていたより原価は超えてしまうのですが、、せっかく何回も試作して良くなったものを変えるのもいやなので、1個の容量変更、次回以降ロットを増やした時に原価〇%で納めるというのを計算して(ロットが増えれば1個当たりの金額は抑えられるのです)、今回は最初だから足が出ても仕方ないということで納得しました。

 

この打ち合わせ内容は次回にまた続く😚